2026-01-16 09:29:00

大切な服を、長く着るためにーレザー(皮革)編-

皮革クリーニング

基本の日常お手入れ

特別な洗剤を使う前に、まずは「汚れを溜めない」ことが最も大切です。

  • ブラッシング: 馬毛ブラシなどでホコリを落とします。縫い目や隙間は特に念入りに
  • 乾拭き: 柔らかい布(綿100%の古布などでOK)で優しく拭きます。これだけで手の脂が馴染み、自然なツヤが出ます。スレて切れたり折れたりする 

しっかりクリーニングの手順(月1回〜)

表面の汚れが気になってきたら、以下のステップで行いましょう。

ステップ 作業内容 ポイント
1. 汚れ落とし クリーナーを布に取り、全体を優しく拭く。 直接革に塗らないのが鉄則です。
2. 保湿・栄養 レザークリームを薄く塗り広げる。 人間のスキンケアと同じで、乾燥を防ぎます。
3. 仕上げ 綺麗な布で余分なクリームを拭き取る。 ベタつきが残るとカビの原因になります。
4. 乾燥 風通しの良い日陰で休ませる。 直射日光はひび割れの原因になるのでNG。

 

よくあるトラブルへの対処法

水に濡れてしまった場合

  1. すぐに乾いたタオルで水分を吸い取ります(擦らずに、押し当てるように)
  2. 形を整え、中に新聞紙などを詰めて陰干しします
  3. 乾いた後は革の水分が抜けて硬くなりやすいため、必ずクリームで保湿してください。

カビが発生した場合

  • 軽度: 外でブラッシングし、硬く絞った布で拭き取った後、革製品用のカビ用スプレーなどを使用します。

  • 重度: 根を張っている可能性があるため、無理せず専門のクリーニング店へ相談することをおすすめします。


⚠️ 注意点:これだけは避けて!

  • 水洗いは原則NG: レザー専用のソープを使わない限り、丸洗いは型崩れやシミの原因になります。

  • ドライヤーで乾かさない: 急激な熱は革を硬化させ、修復不可能なダメージを与えます。

  • 目立たない場所でテスト: クリーナーやクリームは、必ず底面や内側で変色しないか試してから全体に使いましょう。

プロに任せるべきタイミングよくあるトラブルへの対処法

家庭での市販品によるケアでは限界があるため、以下の様なケースでは、無理せずにクリーニング店に依頼するのが賢明です。

  • カビが根を張っている: 表面を拭いても臭いや跡が取れない場合

  • 色が褪せてきた: 角スレや日焼けで色が落ちたものは、クリーニングではなく「補色(リカラー)」が必要です。

  • 頑固なシミ: 油汚れやワイン、インクなどは自力で落とそうとすると輪ジミや色落ちの原因となります。

  • 裏地の汚れ・破れ: 内側のベタつきや破れの補修は専門技術が必要です。 

料金と期間の目安について

レザーは特殊な洗浄方法や手作業が必要なため、一般的な衣類より高額で日数が掛かります。

アイテム クリーニング相場 期間(目安) 備考
財布・小物 4,000円 〜 8,000円 3週間 〜 1ヶ月 ブランド品は加算あり
バッグ 8,000円 〜 20,000円 1ヶ月 〜 2ヶ月 サイズや素材で変動・ブランド品は加算あり
レザーウェア 9,000円 〜 16,500円 1ヶ月程度 ダウンはプラス料金・ブランド品は加算あり
レザーウェア(リカラー) 6,600円 〜 24,750円 1ヶ月 〜 2ヶ月
靴(ブーツ等) 6,800円 〜 13,200円 3週間 〜 1ヶ月 ブランド品は加算あり
靴(クリーニング+リカラー) 10,450円 〜 13,200円 1ヶ月程度

「汚れを落とす(洗浄)」と「色を戻す(補色)」は別料金です。
購入時の見た目に戻したい場合には、「クリーニング+リカラー」の料金になります。

 クリーニングに出す前のチェックポイント

トラブル防止のために、クリーニングを依頼する前に、必ず以下を確認してください。

  1. ポケットの中身: 意外と忘れがちですが、確認してください
  2. 傷・シミの箇所の撮影: 「出す前にはなかった傷」を防ぐため、スマホで全体と気になる部分を撮っておき、クリーニング店に伝える
  3. 付属品: ベルトやフードなどの付属品は一緒に出してください(プラス料金になります)
  4. ブランド保証: 高級ブランド(エルメスやシャネル等)の場合、社外で色を塗り替えると正規店での修理が受けられなくなる「改造」とみなされます。資産価値を保ちたい場合やリセールを考えておられるなら正規店へ相談をお願いいたします。

AdobeStock_232231992.jpeg

 

 

 

レザー製品のプロのお手入れ

皮革専門クリーニング
2026-01-15 09:29:00

冬の定番アウター ダウンウェアについて

AdobeStock_416078377.jpeg 

意外と知られていないダウンウェアの起源とは?

冬を代表する衣類として定着したダウンウェアですが、その起源を辿ると「軽くて暖かい」以上の意味が見えてきます。

ダウンジャケットが誕生したのは今から約90年前。1936年にドイツ系アメリカ人のエディ・バウアー氏が発明しました。
冬の釣りの最中に低体温症で凍え死にかけた瀕死の経験が、ダウンウェア誕生のきっかけとなりました。

当時一般的だったウール素材のアウターと比べて、軽量性と保温性の両方を兼ね備えたのは画期的で、世界初のダウンジャケットの製品タグには「地球上で最も軽く、暖かい」と書かれていたそうです。
その後、エディー・バウアーが製作したダウンジャケットは、エベレストや南極などに出掛ける登山家や冒険家に提供され、また第二次世界大戦中には、軍からの要望により、極寒地用のダウン製品を支給しました。

つまり、ダウンウェアは元々、一人の冒険家の実体験から生まれ、作業服や軍服として、極限環境下での使用を経て、現在では世界中で愛される冬の定番アイテムとなりました。

down-jackets-1281699_1280.jpg

暖かさのヒミツ:フィルパワー(FP)とは?

そもそも、なぜダウンウェアは暖かいのでしょうか?
暖かさの理由は、羽毛がたっぷりと蓄えた「デッドエア」と言われる「動かない空気の層」が強力な断熱材の役割を果たすためです。

そのため、ダウンジャケットを選ぶ際の指標となるのが「フィルパワー(FP)」になります。これは羽毛の「ふくらむ力」を数値化しています。

  • 500FP以下: 低価格帯。やや重めでボリューム感は少なめ。
  • 600〜700FP: 一般的な高品質ダウン。普段使い(タウンユース)には十分な暖かさ。
  • 800FP以上: 超高品質。非常に軽く、真冬の登山や極寒地にも耐えられます。

ポイント: 「FPが高い=少ない羽毛で暖かい」ということ。そのため、FPが高いほどジャケットを軽く、コンパクトに作ることができます

AdobeStock_456471125.jpeg

ダウンは天然素材であるということ

ダウンは人工的には作れずに、主に食用の水鳥の副産物として採取されます。

フランス・ポーランド・ハンガリー・中国などが主な産地で、ハンガリーやポーランドが優良産地と呼ばれますが、鳥の生育環境や個体差、また採取時期などによって大きく左右されるのが現状です。

また天然素材であるため、時間・湿度・油分の影響を受けやすく、経年変化を前提にどう扱うかを考える必要があります。

つまり、ダウンに必要なのは「維持管理」という発想になります。
ダウンは消耗品ではありません。「どう使い、どうメンテナンスするか」を考えることで価値を高まります。ダウンに適切なメンテナンスを続けることで、10年、15年と長持ちし続けます。

そこにこそ、自然素材と向き合うという意味がでてくるのです。

AdobeStock_238332083.jpeg

ダウンとフェザーの違いとは?

ダウンウェアの中身には、ガチョウ(グース)やアヒル(ダック)など、水鳥の「ダウン(羽毛)」と「フェザー(羽根)」が使われています。
ダウンウェアを理解するためには欠かせないのがダウンとフェザーの素材の違いです。

  • ダウン(羽毛) : 水鳥の胸から生えるタンポポのような綿毛、芯がなくダウンボールと呼ばれ、空気を多く含み、軽く保温性が高い。
  • フェザー(羽根) : 水鳥や陸鳥の胸以外から生える羽軸がある羽根のこと、弾力性がありボリュームを保つ。
  • 理想の比率: ダウン 90% フェザー 10% が高品質の証といわれています。

ひとつひとつの羽毛は「ダウンボール」と呼ばれ、ダウンボールは毛と毛が絡み合わないという特性があり、空気を溜め込むことができます。
その空気が断熱材となって、体温を外に逃さず身体を温めてくれるので、いかに空気を含める状態を保つかが大切になります。

ダウン製品の品質表示には「ダウン○○%、フェザー○○%」と表記が義務付けられていますが、一羽の水鳥から採れるダウンの量は僅か約5g~10gと言われ、まさに貴重な素材であり、ダウンの比率が高いほど軽く、暖かく、快適になりますが、ダウンだけでジャケットをつくってしまうと、ふっくらとしたボリュームが得られず、押し潰れたような状態になってしまいます。


そのためダウンジャケットには、ダウンとフェザー、どちらもが必要というその一方で繊細さも増します。つまり「高品質=扱いの難しさも増す」ということでもあります。

22037416_m.jpg

スタイル別の種類について

種類 特徴 おすすめのシーン
ライトダウン 薄くて軽い。インナーとしても使える。耐用年数が短い 秋口、春先、コートの下
シームレスダウン 縫い目がなく、風や水の侵入を防ぐ。耐用年数が短い 風が強い日、都会的な着こなし
ヘビーダウン 厚手で高い保温力。防水性も高いものが多い。耐用年数が長い 雪国、冬のアウトドア

 

人気のブランドカテゴリー(2026年)

カテゴリー別に代表的なブランドを紹介します

ラグジュアリー

  • モンクレール (MONCLER): 圧倒的なブランド力と美しいシルエット。

  • カナダグース (CANADA GOOSE): 北極でも耐えられるほどの最強の防寒性。

  • マッカージュ (MACKAGE): 近年注目度が急上昇している、エレガントなカナダ発ブランド。

  • プラダ (PRADA): モダンで洗練されたデザインが特徴、イタリア発ブランド。

アウトドア

  • ザ・ノース・フェイス (THE NORTH FACE): 「ヌプシ」や「バルトロ」など、ストリートでも大人気。

  • パタゴニア (Patagonia): 環境への配慮と耐久性がピカイチ。

  • モンベル (mont-bell): 日本発。高品質ながらコスパが非常に高く、実用性重視の方に。

ジャパン・クォリティ

  • 水沢ダウン (DESCENTE ALLTERRAIN): 岩手県の工場で作られる、防水・防風に特化したハイテクダウン。

  • NANGA (ナンガ): 寝袋メーカー発。滋賀県で作られる、軽くて暖かい国内生産の高品質なダウン。

最近のトレンドについて(動物由来の羽毛を使わない)

  • 人口ダウン : 天然の羽毛(ダウン)の代わりに、ポリエステルなどの化学繊維を人工的に加工して作られた、軽くて暖かい中綿素材。

  • リサイクルダウン: 着なくなったダウンジャケットなどから回収した羽毛を、洗浄・殺菌・再精製して、新品同様の品質に蘇らせた再生素材です。

  • Save The Duck: 動物由来の羽毛を使わず、リサイクル素材や植物由来素材を積極的に採用するイタリア発ブランド。

 

ダウンクリーニングはこちら

ダウン水洗い専門クリーニング

高級ダウンクリーニングはこちら

ブランドダウン専門クリーニング
2025-12-16 09:30:00

大切な服を、長く着るためにーファー(毛皮)編

AdobeStock_181807950 (1).jpeg

摩擦と熱に気をつけてください

  • スレて切れたり折れたりする
  • 熱で縮んだりする
  • 香水などが原因でシミになる

冬物のお洋服のデザインの一部としてファーを用いられことが好まれています。

衿や、フードや袖口、ポケット口の渕毛として、部分使いされていることが多いです。

その場合の多くが、ラビットの毛皮を使用しているのですが、やや耐久性が低いことがあります。

着用時には、摩擦によるスレや熱に、特に注意することが必要です。

特に袖口やポケット口の毛だと、着用時に触れることが多く切れたり折れたりしやすくなります。

それに熱にも弱く、暖房器具に近付きすぎると、毛が縮んでしまうこともあるので注意が必要です。

また、香水を使用される方は、衿にファーが使われている場合など、香水が直接付きますと、シミになり

においが浸み付き、艶を失くしたり、変色の原因となるので、直接かからない様に注意が必要です。

ヘアオイルやヘアカラーなどもシミとなった場合には、除去が難しくなります。 

ホコリや汚れにも気をつけて

  • ホコリを吸収しやすい
  • 汚れが付いたら硬く絞ったタオルでふく
  • 優しくブラッシング
  • ドライヤーの使用は避ける

外出から帰った場合は、ファーを軽くたたいて、付着したホコリを落としましょう。

その際に、優しくブラッシングしてあげると、ホコリも落ちて毛並みも整います。

もし外出時に汚れが付いてしまったら、水をつけて硬く絞ったタオルで拭いて、

その後に乾いたタオルで水分をふきとるといいでしょう。

突然の雨などで濡れた場合にも、乾いたタオルなどで水分をふき取れば大丈夫です。

いずれの場合も、自然乾燥させてください。ドライヤーは熱による縮みの原因となるので

使用は避けてください。

もし汚れが気になる場合にはプロのクリーニングにお任せすることをお勧めします。

ファーをしまう時は

シーズを通して数回しか着用していない場合でも、ファーは見た目が汚れていなくても、

ホコリを吸っていることが多く、そのまま収納するのではなくブラッシングなど、自分で出来る

お手入れをすることをおすすめします。

どういった場所に来ていったのかも大切です。飲食時などは気付かないうちに汚れていることが多く

しまう前には汚れていないか点検することをおすすめします。

シーズン通して着る機会の多い、ダウンやコートに部分使いされている、取り外しの出来る

フードの渕毛や襟などは、シーズン後にファークリーニングされることをお勧めします。

また何年も洗ったことのない毛皮のコートなどは、虫食い被害などから防ぐためにも、

定期的にクリーニングでメンテナンスするのが、長く着る秘訣になります。

 

毛皮のプロのお手入れ

毛皮専門クリーニング
2024-09-13 09:00:00

夏の汚れは汗と皮脂

夏服に必ずと言ってい良いほどつく汚れは「汗と皮脂」です。

一日着たら洗濯機にポンと入れて毎日洗濯してキレイにしてるよ!

ところが、汗は洗濯で落ちてたとしても、エリに染みこんだ皮脂汚れや

日焼け止めなどは、部分洗いなどしないと、なかなか落ちないものです。

取れきれていない皮脂汚れが、繊維の奥に染みこんだままだと、皮脂が酸化・変質し

黄ばみやシミの原因となるのです。

 

 AdobeStock_271790120.jpeg 

夏の暑い間は、お家で洗濯していてもシーズンの終わりには

クリーニングすることで黄ばみなどのトラブルから回避されます。

色柄物は汚れが見つけにくいですが、キレイにしておかないと

次のシーズン着ようと思ったら、エリやワキが変色していたという

ケースもよくあります。

 

お気に入りだったり、ハイブランド品だったり

次のシーズンにも楽しめたいのなら、シーズン終わりに

クリーニングすることがおすすめです。

 

TPB レジ.jpg

 

2024-08-12 09:00:00

当店は夏季休業中です。

きむら宝クリーニングは夏季休業中でごさいます。

8月19日(月曜)から通常営業いたします。

 

毎年休み明けに多い、ご依頼なのですが、

お休みの間に、シミが付いたんだけど、夏季休業中だったし自分で処理してみたけど

 

やっぱり駄目だったからお願いね(^^♪

とお見えになられる方がいらっしゃいます。

ご不便をお掛けしており、大変申し訳ございません。

 

そこで、もしシミが付いた場合の対処方法です。

 

23534888.png

 

と言いたいところですが、

とっさにやってしまう、出来れば好ましくない方法です。

  1. 外食中だったらオシボリで拭き取る ×濡れてさらに繊維に入り込みます
  2. 水かお湯で濡らして拭き取る ×水分がさらに輪じみとなり拡がります
  3. お家で部分洗い洗剤をつけて洗濯する ×落ちない部分が残る可能性大
  4. 取れないので固形せっけんで擦る ×もっと繊維に固着します
  5. 揉んだり擦ったりしてみる ×もっともっと繊維に固着します
  6. 漂白剤につけてみる ×シミが化学変化する場合有り
  7. 市販の万能シミ抜き剤を使う ×そんなのがあれば使いたい笑

674879.jpg

代表的なものだと、

このくらいでしょうか。

もし取れなくても諦めがつくお洋服だったらいいのですが、

 

26255871_m.jpg

 

洗濯表示ラベルが家庭洗濯できない場合や、

ドライクリーニングしてよって、お洋服だったり

シルクや麻だったり、色が濃いものだったり、

見た目は取れてても、

よく見ると擦って白けてる場合や

脱色している場合は、

厳密には、もう元には戻りません。

 

もし、お気に入りのお洋服で諦めがつかないお洋服なら、

シミの部分をティシュなど乾いたもので、かるく拭き取るだけにして

何も触らない状態で、お持ち下さる様にお願いいたします。

 

後悔する前に、触らずにグッと我慢することをお願いします。