【きむら宝ブログ】
シミ抜きをご依頼される事が増えました その2
ネットでシミ抜き方法を調べて、
ご自分で色々試したものの結局取れずに、
当店へ持ち込まれる事例がここ数年増えてきているのは
前回のブログで書きました。
お客様から、どんなものを使って、
自分でシミ抜きをされたのか、
お話を伺ってよく聞くのが
「漂白剤」です。
テレビCMの影響からか、漂白剤を万能な洗剤と
考えておられる方が多いことです。
プロのクリーニング屋さんが漂白剤を使うときは、
まず最初に使うわけでは無く、
シミの種類に応じた薬剤を使ってシミ抜きし、
それでも残ったシミに最終手段として使われます。
ご家庭でも 、汗じみが原因による
衿や脇の黄ばみを取るのには有効なのですが、
学生服に付くシミによく見られる
インク、絵の具、ペンキなどに
漂白剤は有効ではありません。
色のついたシミすべてに効果があるわけでは無いのです。
シミ部分に漂白剤を使って叩いたり揉んだりすると
クリーニング屋さんで簡単に取れたシミも
除去困難なシミと変化してしまいます。
「ほったら家事」で漬け置きをされても
効果のないシミには、クリーニング屋さんに
持ち込まれた時には除去困難となっています。
学生服にシミを付けて学校から帰ってこられたら
「何とかしたい!」気持ちも、よくわかるのですが
学生服、ブラウスなどを買い替えると高額になりますよね。
「クリーニングに出しとけばよかった」と後悔しない前に、
プロのクリーニング屋さんにまかせてみませんか。
シミ抜きをご依頼される事が増えました その1
スマホが普及したことで、お品物にシミが付いたときに簡単に
「○○のシミ抜きの仕方」などが調べられてしまうことで、
ご自分で色々試したものの結局取れずに、
当店へ持ち込まれる事例がここ数年かなり増えてきています。
ペンキやインクのシミ抜きで、
ご自分で試したのに使ったとよく聞くのが「除光液」です。
除光液の主成分には「アセトン」という有機溶剤が含まれています。
「ノンアセトン」や「アセトンフリー」タイプの除光液でも、「アセトン」以外の
有機溶剤が主成分です。
いずれにしても主成分の有機溶剤は樹脂を溶かす性質を持っています。
そのためか、インクやペンキのシミ抜きには除光液でと書かれている
ネットの記事が数多く見受けられますね。
シミ抜きにはまず色落ちしないのかテストが必要ですし、それに服の素材や
デザインの見極めも必要です。同じシミでも付いた衣類によってシミ抜き方法は
変わってきます。
今まで依頼をお受けした経験から、色々試された後では、
当店でシミ抜き作業を行っても残る可能性が高いです。
あきらめてしまわない前に、ペンキやインクのシミ抜きは
クリーニング屋さんにまかせてみませんか。