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大切な服を、長く着るためにーレザー(皮革)編-

基本の日常お手入れ
特別な洗剤を使う前に、まずは「汚れを溜めない」ことが最も大切です。
- ブラッシング: 馬毛ブラシなどでホコリを落とします。縫い目や隙間は特に念入りに
- 乾拭き: 柔らかい布(綿100%の古布などでOK)で優しく拭きます。これだけで手の脂が馴染み、自然なツヤが出ます。スレて切れたり折れたりする
しっかりクリーニングの手順(月1回〜)
表面の汚れが気になってきたら、以下のステップで行いましょう。
| ステップ | 作業内容 | ポイント |
| 1. 汚れ落とし | クリーナーを布に取り、全体を優しく拭く。 | 直接革に塗らないのが鉄則です。 |
| 2. 保湿・栄養 | レザークリームを薄く塗り広げる。 | 人間のスキンケアと同じで、乾燥を防ぎます。 |
| 3. 仕上げ | 綺麗な布で余分なクリームを拭き取る。 | ベタつきが残るとカビの原因になります。 |
| 4. 乾燥 | 風通しの良い日陰で休ませる。 | 直射日光はひび割れの原因になるのでNG。 |
よくあるトラブルへの対処法
水に濡れてしまった場合
- すぐに乾いたタオルで水分を吸い取ります(擦らずに、押し当てるように)
- 形を整え、中に新聞紙などを詰めて陰干しします
- 乾いた後は革の水分が抜けて硬くなりやすいため、必ずクリームで保湿してください。
カビが発生した場合
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軽度: 外でブラッシングし、硬く絞った布で拭き取った後、革製品用のカビ用スプレーなどを使用します。
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重度: 根を張っている可能性があるため、無理せず専門のクリーニング店へ相談することをおすすめします。
⚠️ 注意点:これだけは避けて!
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水洗いは原則NG: レザー専用のソープを使わない限り、丸洗いは型崩れやシミの原因になります。
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ドライヤーで乾かさない: 急激な熱は革を硬化させ、修復不可能なダメージを与えます。
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目立たない場所でテスト: クリーナーやクリームは、必ず底面や内側で変色しないか試してから全体に使いましょう。
プロに任せるべきタイミングよくあるトラブルへの対処法
家庭での市販品によるケアでは限界があるため、以下の様なケースでは、無理せずにクリーニング店に依頼するのが賢明です。
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カビが根を張っている: 表面を拭いても臭いや跡が取れない場合
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色が褪せてきた: 角スレや日焼けで色が落ちたものは、クリーニングではなく「補色(リカラー)」が必要です。
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頑固なシミ: 油汚れやワイン、インクなどは自力で落とそうとすると輪ジミや色落ちの原因となります。
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裏地の汚れ・破れ: 内側のベタつきや破れの補修は専門技術が必要です。
料金と期間の目安について
レザーは特殊な洗浄方法や手作業が必要なため、一般的な衣類より高額で日数が掛かります。
| アイテム | クリーニング相場 | 期間(目安) | 備考 |
| 財布・小物 | 4,000円 〜 8,000円 | 3週間 〜 1ヶ月 | ブランド品は加算あり |
| バッグ | 8,000円 〜 20,000円 | 1ヶ月 〜 2ヶ月 | サイズや素材で変動・ブランド品は加算あり |
| レザーウェア | 9,000円 〜 16,500円 | 1ヶ月程度 | ダウンはプラス料金・ブランド品は加算あり |
| レザーウェア(リカラー) | 6,600円 〜 24,750円 | 1ヶ月 〜 2ヶ月 | |
| 靴(ブーツ等) | 6,800円 〜 13,200円 | 3週間 〜 1ヶ月 | ブランド品は加算あり |
| 靴(クリーニング+リカラー) | 10,450円 〜 13,200円 | 1ヶ月程度 |
「汚れを落とす(洗浄)」と「色を戻す(補色)」は別料金です。
購入時の見た目に戻したい場合には、「クリーニング+リカラー」の料金になります。
クリーニングに出す前のチェックポイント
トラブル防止のために、クリーニングを依頼する前に、必ず以下を確認してください。
- ポケットの中身: 意外と忘れがちですが、確認してください
- 傷・シミの箇所の撮影: 「出す前にはなかった傷」を防ぐため、スマホで全体と気になる部分を撮っておき、クリーニング店に伝える
- 付属品: ベルトやフードなどの付属品は一緒に出してください(プラス料金になります)
- ブランド保証: 高級ブランド(エルメスやシャネル等)の場合、社外で色を塗り替えると正規店での修理が受けられなくなる「改造」とみなされます。資産価値を保ちたい場合やリセールを考えておられるなら正規店へ相談をお願いいたします。

大切な服を、長く着るためにーファー(毛皮)編

摩擦と熱に気をつけてください
- スレて切れたり折れたりする
- 熱で縮んだりする
- 香水などが原因でシミになる
冬物のお洋服のデザインの一部としてファーを用いられことが好まれています。
衿や、フードや袖口、ポケット口の渕毛として、部分使いされていることが多いです。
その場合の多くが、ラビットの毛皮を使用しているのですが、やや耐久性が低いことがあります。
着用時には、摩擦によるスレや熱に、特に注意することが必要です。
特に袖口やポケット口の毛だと、着用時に触れることが多く切れたり折れたりしやすくなります。
それに熱にも弱く、暖房器具に近付きすぎると、毛が縮んでしまうこともあるので注意が必要です。
また、香水を使用される方は、衿にファーが使われている場合など、香水が直接付きますと、シミになり
においが浸み付き、艶を失くしたり、変色の原因となるので、直接かからない様に注意が必要です。
ヘアオイルやヘアカラーなどもシミとなった場合には、除去が難しくなります。
ホコリや汚れにも気をつけて
- ホコリを吸収しやすい
- 汚れが付いたら硬く絞ったタオルでふく
- 優しくブラッシング
- ドライヤーの使用は避ける
外出から帰った場合は、ファーを軽くたたいて、付着したホコリを落としましょう。
その際に、優しくブラッシングしてあげると、ホコリも落ちて毛並みも整います。
もし外出時に汚れが付いてしまったら、水をつけて硬く絞ったタオルで拭いて、
その後に乾いたタオルで水分をふきとるといいでしょう。
突然の雨などで濡れた場合にも、乾いたタオルなどで水分をふき取れば大丈夫です。
いずれの場合も、自然乾燥させてください。ドライヤーは熱による縮みの原因となるので
使用は避けてください。
もし汚れが気になる場合にはプロのクリーニングにお任せすることをお勧めします。
ファーをしまう時は
シーズを通して数回しか着用していない場合でも、ファーは見た目が汚れていなくても、
ホコリを吸っていることが多く、そのまま収納するのではなくブラッシングなど、自分で出来る
お手入れをすることをおすすめします。
どういった場所に来ていったのかも大切です。飲食時などは気付かないうちに汚れていることが多く
しまう前には汚れていないか点検することをおすすめします。
シーズン通して着る機会の多い、ダウンやコートに部分使いされている、取り外しの出来る
フードの渕毛や襟などは、シーズン後にファークリーニングされることをお勧めします。
また何年も洗ったことのない毛皮のコートなどは、虫食い被害などから防ぐためにも、
定期的にクリーニングでメンテナンスするのが、長く着る秘訣になります。
夏の汚れは汗と皮脂
夏服に必ずと言ってい良いほどつく汚れは「汗と皮脂」です。
一日着たら洗濯機にポンと入れて毎日洗濯してキレイにしてるよ!
ところが、汗は洗濯で落ちてたとしても、エリに染みこんだ皮脂汚れや
日焼け止めなどは、部分洗いなどしないと、なかなか落ちないものです。
取れきれていない皮脂汚れが、繊維の奥に染みこんだままだと、皮脂が酸化・変質し
黄ばみやシミの原因となるのです。
夏の暑い間は、お家で洗濯していてもシーズンの終わりには
クリーニングすることで黄ばみなどのトラブルから回避されます。
色柄物は汚れが見つけにくいですが、キレイにしておかないと
次のシーズン着ようと思ったら、エリやワキが変色していたという
ケースもよくあります。
お気に入りだったり、ハイブランド品だったり
次のシーズンにも楽しめたいのなら、シーズン終わりに
クリーニングすることがおすすめです。

香害(こうがい)について
「香害」とは、合成洗剤や柔軟剤、香水などに含まれる合成香料(化学物質)によって、不快感や健康への影響が生じることをいいます。残香性の高い製品の普及により、このようなにおいによる相談が増えており、特に柔軟仕上げ剤のにおいに関する相談が、消費生活センターや自治体で多くなっているそうです。
国も5省庁の連名で啓発ポスターを作っています。
当店でも、お客様からお預かりするお品物に、ご家庭でお洗濯されていた際に使われている柔軟剤の香りが強く残っているものが、近年増えてまいりました。汗のニオイが気になりやすい、トップスのポロシャツやTシャツなどは、特に多く使用されているように感じられます。
トップスは、水洗い対象のお品物がほとんどで、当店でも水洗いをしております。
当店の水洗いには、除菌消臭効果がある銀Ag+イオン水に、100%天然成分で作られた消臭剤を投入して洗い工程をし、仕上げ工程で抗菌防臭効果の高い仕上げ剤を投入しておりますが、強い香りの柔軟剤が使われていたお品物につていは、ほとんど香りが落としきれません。
落としきれないばかりか、お品物に染み込んでいる柔軟剤の香り成分が、他のお品物へニオイ移りする場合がありますので、強い香りの残っているお品物は、単品洗いもしくは別洗いするような対応をとらせていただいております。

