きむら宝のブログ
大切な服を、長く着るために-ワイシャツ編-

ワイシャツのお手入れにおいて、「お家洗い」と「クリーニング店」ではそれぞれでメリット・デメリットがあります。
「コストと持っていく手間」を優先するならお家洗い、「汚れ落ちと仕上がりの美しさ」を優先するならクリーニング店がおすすめです。
お家でのケアとクリーニング店との違い
1. 汚れ落ち:温度と水量の差
| 項目 | お家洗い | 一般のクリーニング店 | きむら宝クリーニング |
| 水温 | 常温(水道水) | 50℃〜60℃の温水 | 40℃の温水(縮み軽減のため) |
| 汚れ落ち | 表面的な汚れは落ちるが、皮脂は残りやすい | 頑固な襟・袖の黄ばみまで落ちやすい | 頑固な皮脂・黒ずみまで落とします |
| 漂白 | 状況によって市販の漂白剤を利用 | 毎回洗うたびに漂白剤を使用 | 低温活性用の漂白剤を毎回使用 |
| すすぎ | 一回が主流となりつつある | 大量の水で2~3回 | 大量の水で2回(すすぎ性の高い洗剤のため) |
クリーニング店では温水を使って洗うため、脂分である「皮脂汚れ」を溶かし出す力が圧倒的に高いです。自宅では落ちにくい「蓄積した黄ばみ」も、プロの専用洗剤と温水洗浄ならスッキリ落ちます。また、常温で使用するカス家庭用漂白剤と違い、プロは漂白剤を温水で使用するので漂白力の差が歴然です。
また、1回濯ぎの液体洗剤が主流となっていますが、プロは大量の水で2回以上濯いでから、糊付けというのがスタンダードとなっています。お家洗いの1回濯ぎでは、汚れが流しきれず生地に残り黒ずんだり、くすんだりする原因となります。
2. 仕上がり:プレスの技術
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お家洗い: 家庭用アイロンでは、どうしても襟や袖口に細かいシワが残りがちです。
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クリーニング店: 濡れた状態でワイシャツ専用「プレス機」にセットし、一気に高温・高圧で形を整えます。襟元がビシッと立ち、新品のような立体的なシルエットに仕上がります。

専用プレス機で一気に高圧力をかけて乾かす「濡れ掛け」と呼ばれる方法で全体を仕上げ、残ったシワを重量のあるアイロンで伸ばします。プレス機も襟とカフス専用、袖とボデイ専用と、それぞれ使い分けてプレスするので、お洗濯して干しておいたワイシャツを、霧吹きで濡らしアイロンで乾かしながらシワを伸ばして仕上げていくお家とは、1枚に掛かる時間の差が歴然です。
3. 生地へのダメージと寿命
ワイシャツの寿命は1~2年とされています。クリーニングに出すと生地が傷むというネット記事も見かけますが、当店を利用されている方の中には、何十年も着られている方も、多数おられますので、一括りにすることには、疑問が生じます。
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自宅洗い: 優しい水流で洗うため、汚れが蓄積しやすく、縦型だと生地同士が摩擦するので生地が傷みやすい
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クリーニング店: 高温洗浄と強力なプレスを繰り返すため、大量で処理するため、実はお家洗いよりも生地やボタンの消耗が早い傾向にあります。特に高級な貝ボタンなどは割れるリスクがわずかにあります。
- きむら宝クリーニング: 低温用洗剤とドラム回転数を下げることでの汚れ落ちを追求し、少量で洗浄するため生地の傷みも防ぎます。色冴えがアップし、ワイシャツの寿命を延ばします。
4. 手間とコスト
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お家洗い: 1枚あたり数円〜数十円。ただし、洗う・干す・アイロンをかけるという手間(1枚15分〜30分程度)がかかります。
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クリーニング店: 1枚200円〜400円程度。出して取りに行く手間はありますが、家事の時間は大幅に節約できます。
どっちが正解?賢い使い分けのヒント
最近のトレンドとしては、ハイブリッド運用が最も効率的と言われています。
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普段(週4日):自宅で「形状安定シャツ」を洗う
最近のノンアイロンシャツは非常に高性能です。ネットに入れて洗い、脱水を短め(1分以内)にして干せば、ノーアイロンでも十分綺麗に着られます。
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ときどき(月1回・仕舞い洗い):クリーニング店へ出す
お家洗いで落としきれなかった蓄積汚れをリセットするために、数回に一度はプロに任せます。
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勝負の日(笑):クリーニング店へ出す
大事な商談や結婚式など、ビシッとした「糊(のり)の効いたシャツ」が必要な時はプロの仕上げが一番です。
⚠️ 注意点:お家でプロの仕上がりに近づけるコツは?
お家で洗う際に、襟や袖に「襟・袖汚れ用の部分洗い洗剤」を塗ってから洗濯機に入れ、干す時に「肩に厚みのあるハンガー」を使うだけで、シワの入り方が劇的に変わります。
クリーニング店へ出すメリット
ワイシャツをクリーニングに出すメリットは、単に「家事が楽になる」というだけでなく、「清潔感の維持」「シャツの寿命管理」「時間の創出」という3つの大きな価値があります。
自宅ケアと比較した際の、具体的なメリットを詳しく解説します。
1. 圧倒的な「清潔感」と「立体感」
第一印象を左右する「襟元の美しさ」は、お家では出せないプロのプレス機ならではの仕上がりです。
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襟とカフスのシャープさ: 家庭用アイロンでは難しい「糊(のり)付け」と「高圧プレス」により、襟がビシッと立ちます。ネクタイを締めた時のVゾーンの決まり方が格段に変わります。
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シワひとつない表面: 濡れた状態で100度以上の熱をかけながらプレスするため、繊維の芯からシワが伸び、光沢感さえ生まれます。さらにシワが残れば、アイロンで手直しをします。
2. 温水洗浄による「黄ばみ・ニオイ」の根本解決
家庭の洗濯機とクリーニング店の最大の差は洗う時の「水の温度」です。
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40℃の温水パワー: 人の皮脂(あぶら)は体温より高い温度でないと溶け出しません。プロは常に温水で洗うため、数ヶ月後に現れる「蓄積した黄ばみ」を未然に防ぎます。
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除菌・消臭効果: 温水洗浄と高温プレス、漂白剤を使用することにより、雑菌の繁殖を抑えます。生乾き臭のような不快なニオイの心配がほぼゼロになります。
3. 「時間」と「精神的ゆとり」の創出
ワイシャツのアイロンがけは、家事の中でも特に難易度が高く、時間と手間のがかかる作業です。
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タイムパフォーマンス: 1枚のアイロンがけに15分かかるとすると、週5枚で75分。1ヶ月で約5時間もの時間を生み出せます。
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ストレスの軽減: 「明日着るシャツがない」「アイロンをかけなきゃ」という心理的なプレッシャーから解放されます。
4. 販売されているワイシャツの特徴
ワイシャツは、既製品ならスーパーや量販店、百貨店などで購入することが出来ます。
- ワイシャツの値段: 1枚あたり1000円~1万円以上するものまで、手頃なものから高品質なものまで様々です。
- 素材の特徴: 手頃な価格帯のものはポリエステルの混紡率が高く、値段と比例して綿の混紡率が高くなっていきます。
- 機能性: 形態安定加工や「動きやすい」ストレッチやジャージタイプがありますが、汚れやシミが蓄積すると取れにくいといった特徴もあります。
- 品質重視: 高品質な素材や縫製、デザイン性の高いボタン、オーダーメイド、日本製など機能性よりこだわりを重視しています。
高品質なものは、高価格となるためワイシャツを大切に長く着続けたい方には、クリーニング店の利用を推奨します。
4. 糊(のり)は身体にやさしい天然のリ
ビシッとした着心地を選べるのもクリーニング店ならでは。
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天然のリ: 100%天然成分の糊になりますので、肌触りも優しく化学糊の様に硬くなりません。
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抗菌剤効果:抗菌効果により気になる臭いの発生を防ぎます【第三者機関によるエビデンス】
5. 異変の早期発見とプロの対応
クリーニング店の検品作業は、シャツのメンテナンスも兼ねています。
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ボタン・生地の破損チェック: ボタンが割れていないか、袖や脇に破れがないか検品します。ボタンが外れていれば一個まで無料で付けさせていただきます。
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特殊な染み抜き: ボールペンやワインのシミなど、家庭ではお手上げの汚れも、その場で相談や対応が可能です。
メリットを最大化する「出し方」のコツ
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「たたみ」か「ハンガー」か選ぶ:すぐに着るならハンガー仕上げ(シワにならない)、出張や収納スペースが狭いならたたみ仕上げが便利です。
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衿の黄ばみ取り:洗わずに放置しておいたり、お家洗いで蓄積して目立ってきた衿の黄ばみを、プロの技術で蘇らせます(追加料金 : 2200円)
⚠️コストパフォーマンスの考え方
最近は1枚200円前後のお店も多いです。スタバのコーヒー1杯分くらいの金額で「2〜3枚のシャツを完璧に仕上げ、1時間の自由時間を買う」と考えれば、非常に投資価値の高いサービスと言えるのではないでしょうか。
大切な服を、長く着るために-ニット編 part.2-

クリーニング店へ依頼する場合のポイント
クリーニングに出すべき「判断基準」
すべてのニットがクリーニング店へというわけではありませんが、以下のような場合はプロにまかせた方が安心です。
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水洗い不可マークがある: 「家庭での洗濯禁止」マークがあるものは、自宅で洗うと高確率で縮んだり、フェルトのように固まったりします。

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カシミヤ・アンゴラ・シルク: これら繊細な天然素材は、「手洗い可」であっても、プロによる「ドライクリーニング」が最も風合いを損ないません。
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落ちないシミや汚れがある: 食べこぼしや化粧品の汚れは、時間が経つと落ちにくくなるため、早めに相談しましょう。

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シーズン終わりの「仕舞い洗い」: 長期間保管する前は、見えない汗や皮脂を落とし切るためにプロの手を借りるのがベストです。
知っておきたい「クリーニングの種類」
ニットを洗う場合のクリーニング店での「クリーニング方法」になります。クリーニング店によって異なりますが、当店ではウール・カシミヤ・シルク素材はドライクリーニング、綿・麻・アクリルは水洗いが基本となります。
- ドライクリーニング : 水を使わず、石油系の有機溶剤で洗います。型崩れや縮みを防ぎながら、皮脂や油汚れを落とすのが得意です。
- ウエットクリーニング : プロの技術で「水洗い不可」の品物をあえて「特殊洗剤」で水洗いする方法です。ドライでは落ちにくい「汗によるゴワつき、臭い」をスッキリ落としたい時におすすめです。

クリーニングに出す時に伝えるべき「ひとこと」
受付で以下のことを伝えておくと、トラブルを未然に防げます。
- シミの場所と原因: 「いつ、何がついたか」を伝えて、シミ抜きを依頼してください。
- ホツレや穴あき: 事前に伝えておくことで、クリーニング中の悪化を防げます(リフォームも承ります)
- 仕上りに関して: 「汗が気になる」「毛玉が気になる」など気になっていることを伝えておく、適切なコースをすすめてくれます。
クリーニングから戻ってきたら
クリーニングから戻ってきた後、そのままクローゼットに入れるのはNGです。以下の点に注意して保管しましょう。
- 包装カバーはすぐに外す:カバーは運搬用のホコリよけです。被せたままだと通気性も悪く、湿気が溜まってカビや変色の原因になります。
- 陰干しして風を通す:カバーを外した後に、気になる方は、数時間は風通しの良い場所に置いて置きましょう。
- デザインに合わせて収納:吊って収納する場合にはニット用ハンガーなどを利用し、重みで伸びる場合があるものは、たたんで収納をおすすめします。
- 防虫剤の利用:ウール・カシミヤ・シルクなどは虫が好みますので、適切な防虫剤のご利用をおすすめします(防虫加工もおすすめします)
クリーニング店での作業内容とは
1. 洗浄前の検品と採寸
プロの仕事は、洗う前から始まっています。
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状態チェック: ほつれ、虫食い、ボタンの緩み、依頼されたシミの箇所を細かく確認します。
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採寸: ウェットクリーニング(特殊水洗い)を行う場合は、洗う前に着丈や袖丈のサイズを計測します。万が一、洗浄後に縮みが出ても、仕上げの段階で元のサイズに正確に復元するためです。
2. 洗浄:汚れに合わせた2つの洗浄方法
ニットの素材や汚れの種類(油性か水性か)によって、洗い方を使い分けます。
① ドライクリーニング(基本の洗浄)
「水」は使わずに「石油系などの有機溶剤」で洗う方法です。
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メリット: 繊維が膨らまないため、ウールやカシミヤの風合いに変化が少ないのが最大の特徴です。皮脂汚れやファンデーションなどの油溶性の汚れを落とすのが得意です。
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こだわり: デリケートなニットは専用ネットに入れ、溶剤の温度や洗濯機の回転数を厳密に管理して、繊維への摩擦を最小限に抑えます。カシミヤ・シルクなどの高級素材には加工剤を別に入れます。
② ウェットクリーニング(プロの特殊水洗い)
洗濯表示が「水洗い不可」のものでも、汗などの水溶性汚れを取るためにあえて「水」と「特殊洗剤」で洗う高度な技術です。
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メリット: ドライでは落ちにくい「汗や飲食汚れなどの成分」をしっかり除去し、シミ汚れやニオイを解消します。
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こだわり: 縮み・色落ちを防ぐ特殊な「ウェットクリーニング専用洗剤」を使用し、仕上に風合い重視のシリコン入り加工剤やニット用の復元加工剤を用います。
3. 乾燥:繊維にストレスを与えない
家庭の乾燥機でタオルなどの様に熱風でぐるぐる回すことはしません。
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静止乾燥: 形を整えた状態で、「自然乾燥」「低温乾燥」を組み合わせます。これにより、型崩れや摩擦による毛羽立ちを防ぎます。
4. 仕上げ:蒸気の力で「形」と「風合い」を復元
クリーニング店でニットが見違えるほど綺麗になる最大の理由は、この「蒸気(スチーム)」にあります。
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スチーム仕上げ: 業務用プレス機で強力なスチームを下から吹き上げ、繊維の奥まで蒸気を送り込んで編み目をふっくらとさせます。
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ブロー仕上げ: ボックス型の仕上機で、内側から温風と蒸気を送り込んで、立体的なシルエットに整えます。
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毛玉・毛ゴミ取り: 専用のブラシや毛玉取り機で整えます。

⚠️ 「さらさらドライ(汗抜き加工)」はしたほうがいい?
夏場はもちろん、冬も暖房や厚着で夏場よりも汗の成分が濃いと言われています。シーズン終わりに仕舞い洗いする際は、「さらさらドライ(汗抜き加工)」を追加すると、翌シーズンに黄色いシミや虫食いが発生するリスクを大幅に下げられます。
大切な服を、長く着るために-ニット編 part.1-

ニット製品はデリケートですが、少しの手間をかけるだけで驚くほど長持ちし、風合いもキープできます。
お手入れのポイント
お気に入りの一着を長く楽しむためのお手入れポイントを、「日常」「洗濯」「保管」の3つのステップでまとめてみました。
日常のケア:着た後の「ひと手間」で差がつく
ニットは「洗う」ことと、「休ませる」「整える」ことも大切です。
- ブラッシングを習慣にする: 着用後は洋服ブラシ(馬毛や豚毛がおすすめ)で、繊維の流れに沿って優しくブラッシングしてください。ホコリを落とすだけでなく、絡まりかけた繊維をほぐして毛玉(ピリング)を予防できます。
- 1日着たら2日休ませる: 同じニットを毎日着ると、摩擦で毛玉ができやすくなり、型崩れも進みます。中2日は空けて、繊維を休ませてあげましょう。
- 毛玉は「引きちぎらない」: 毛玉ができてしまったら、手で引っ張るのはNGです。繊維を傷め、さらに毛玉ができやすくなります。毛玉取り器や小さなハサミで、浮いている部分だけを丁寧にカットしてください。
洗濯のポイント:縮みと型崩れを防ぐ
洗濯表示ラベルを確認し、「水洗い不可」でなければ自宅でもケアが可能です。

基本のルール
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使用する洗剤: 必ず「中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)」を使用してください。
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洗う時の水温: 30°C以下のぬるま湯または水で。40℃以上になると縮みの原因になります。
洗い方のコツ
| 方法 | ポイント |
| 手洗い(推奨) | 裏返して畳み、洗面ボウルなどで優しく「押し洗い」します。揉んだり擦ったりするのは厳禁です。 |
| 洗濯機 | たたんでサイズに合う洗濯ネットに入れ、「ドライコース」「手洗いコース」など弱水流の設定で洗います。 |
干し方は「平干し」が鉄則
水分を含んだニットは非常に重いため、ハンガーにかけると自重で伸びてしまうため、平干しがおすすめです。
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平干しネットの上で、形を整えて陰干しするのがベストです。
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ネットがない場合は、お風呂の蓋の上や、物干し竿に「二つ折り」にして(袖が垂れないように)干しましょう。
保管のポイント:型崩れと虫食いを防ぐ
- 畳んで保管する: ハンガーに吊るし続けると、肩の部分が飛び出したり、着丈が伸びたりします。収納時はふんわりと畳んで保管してください。
- 防虫・湿気対策: ウールやカシミヤなどの天然素材は虫の大好物です。衣装ケースには必ず防虫剤を入れ、湿気がたまらないよう定期的に空気を入れ替えましょう。
ニットの素材ごとの特徴
素材ごとの特徴を知っておくと、お気に入りのニット製品に合わせた、お手入れができるようになります。ニット製品の代表的な4つの素材について、それぞれの注意点をまとめてみました。
洗濯表示ラベルを確認し、「水洗い不可」でない場合のケア方法を、まとめてみました。

ウール(羊毛):もっともスタンダード
保温性が高く、シワになりにくいのが特徴ですが、「縮み」には一番注意が必要です。
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ポイント: ウールの繊維には「スケール(うろこ)」があり、水に濡れて摩擦が起きると、このうろこが絡まって固くなります(これがフェルト化=縮みの原因)
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お手入れのコツ: 自宅で洗う場合には、とにかく「動かさない」こと。押し洗いも、上からそっと押す程度に留めてください。
カシミヤ:繊維の宝石
非常に細くデリケートな素材で、特有の「ぬめり感」と「光沢」が命です。
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ポイント: 連続着用は絶対に避け、1日着たら2〜3日は休ませて、カシミヤ自身の復元力を助けてあげましょう。ブラッシングも、馬毛のような柔らかいブラシを使い、力を入れずに撫でるように行います。
- お手入れのコツ: 非常に繊細なので、自宅で洗う場合は「1分以内の短時間洗い」が鉄則となります。
アクリル(化学繊維):毛玉との戦い
虫食いの心配がなく、洗濯にも比較的強いですが、最大の敵は「静電気」と「毛玉」です。
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ポイント: 静電気が起きると、ホコリを引き寄せてそれが毛玉の核になります。
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お手入れのコツ: 洗濯の際には「柔軟剤」の使用をおすすめします。柔軟剤には静電気を防ぐ効果と、毛玉ができにくくなる効果があります。
コットン・リネン(綿・麻):春夏の主役
天然素材で肌触りが良いのですが、「重みによる伸び」と「シワ」が起きやすいです。
- ポイント: 天然素材のため汗などの水分が吸収されやすいので、ケアを怠ると黄ばみやシミの原因となります。
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お手入れのコツ: 水を吸うと非常に重くなるため、干す時には平干しが原則となります。
洗濯機での短時間脱水後、濡れているうちにシワを軽く叩いて伸ばしておくと、乾いた後の風合いが良くなります。
自宅でできる素材別のケア・比較表
| 素材 | 洗濯頻度の目安 | 主なトラブル | ケアの最重要ポイント |
| ウール | シーズンに1〜2回 | 型崩れ・縮み・虫食い | 摩擦を避けて優しく洗う |
| カシミヤ | 基本はクリーニング | 毛羽立ち・テカリ・虫食い | 柔らかいブラシで毛並みを整える |
| アクリル | シミが付いたら | 毛玉・静電気 | 柔軟剤で静電気対策をする |
| コットン | こまめに洗ってOK | 型崩れ・シワ・色落ち | 伸びないよう必ず平干しにする |
⚠️ 注意点:混紡(ミックス)素材の場合は?
洗濯表示を見て、素材を確認し「一番繊細な素材」に合わせてケアしてください。
例えば「アクリル70%・カシミヤ30%」であれば、カシミヤを基準とし(手洗いで丁寧に)扱うのがポイントです。

大切な服を、長く着るためにーレザー(皮革)編-

基本の日常お手入れ
特別な洗剤を使う前に、まずは「汚れを溜めない」ことが最も大切です。
- ブラッシング: 馬毛ブラシなどでホコリを落とします。縫い目や隙間は特に念入りに
- 乾拭き: 柔らかい布(綿100%の古布などでOK)で優しく拭きます。これだけで手の脂が馴染み、自然なツヤが出ます。スレて切れたり折れたりする
しっかりクリーニングの手順(月1回〜)
表面の汚れが気になってきたら、以下のステップで行いましょう。
| ステップ | 作業内容 | ポイント |
| 1. 汚れ落とし | クリーナーを布に取り、全体を優しく拭く。 | 直接革に塗らないのが鉄則です。 |
| 2. 保湿・栄養 | レザークリームを薄く塗り広げる。 | 人間のスキンケアと同じで、乾燥を防ぎます。 |
| 3. 仕上げ | 綺麗な布で余分なクリームを拭き取る。 | ベタつきが残るとカビの原因になります。 |
| 4. 乾燥 | 風通しの良い日陰で休ませる。 | 直射日光はひび割れの原因になるのでNG。 |
よくあるトラブルへの対処法
水に濡れてしまった場合
- すぐに乾いたタオルで水分を吸い取ります(擦らずに、押し当てるように)
- 形を整え、中に新聞紙などを詰めて陰干しします
- 乾いた後は革の水分が抜けて硬くなりやすいため、必ずクリームで保湿してください。
カビが発生した場合
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軽度: 外でブラッシングし、硬く絞った布で拭き取った後、革製品用のカビ用スプレーなどを使用します。
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重度: 根を張っている可能性があるため、無理せず専門のクリーニング店へ相談することをおすすめします。
⚠️ 注意点:これだけは避けて!
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水洗いは原則NG: レザー専用のソープを使わない限り、丸洗いは型崩れやシミの原因になります。
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ドライヤーで乾かさない: 急激な熱は革を硬化させ、修復不可能なダメージを与えます。
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目立たない場所でテスト: クリーナーやクリームは、必ず底面や内側で変色しないか試してから全体に使いましょう。
プロに任せるべきタイミングよくあるトラブルへの対処法
家庭での市販品によるケアでは限界があるため、以下の様なケースでは、無理せずにクリーニング店に依頼するのが賢明です。
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カビが根を張っている: 表面を拭いても臭いや跡が取れない場合
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色が褪せてきた: 角スレや日焼けで色が落ちたものは、クリーニングではなく「補色(リカラー)」が必要です。
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頑固なシミ: 油汚れやワイン、インクなどは自力で落とそうとすると輪ジミや色落ちの原因となります。
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裏地の汚れ・破れ: 内側のベタつきや破れの補修は専門技術が必要です。
料金と期間の目安について
レザーは特殊な洗浄方法や手作業が必要なため、一般的な衣類より高額で日数が掛かります。
| アイテム | クリーニング相場 | 期間(目安) | 備考 |
| 財布・小物 | 4,000円 〜 8,000円 | 3週間 〜 1ヶ月 | ブランド品は加算あり |
| バッグ | 8,000円 〜 20,000円 | 1ヶ月 〜 2ヶ月 | サイズや素材で変動・ブランド品は加算あり |
| レザーウェア | 9,000円 〜 16,500円 | 1ヶ月程度 | ダウンはプラス料金・ブランド品は加算あり |
| レザーウェア(リカラー) | 6,600円 〜 24,750円 | 1ヶ月 〜 2ヶ月 | |
| 靴(ブーツ等) | 6,800円 〜 13,200円 | 3週間 〜 1ヶ月 | ブランド品は加算あり |
| 靴(クリーニング+リカラー) | 10,450円 〜 13,200円 | 1ヶ月程度 |
「汚れを落とす(洗浄)」と「色を戻す(補色)」は別料金です。
購入時の見た目に戻したい場合には、「クリーニング+リカラー」の料金になります。
クリーニングに出す前のチェックポイント
トラブル防止のために、クリーニングを依頼する前に、必ず以下を確認してください。
- ポケットの中身: 意外と忘れがちですが、確認してください
- 傷・シミの箇所の撮影: 「出す前にはなかった傷」を防ぐため、スマホで全体と気になる部分を撮っておき、クリーニング店に伝える
- 付属品: ベルトやフードなどの付属品は一緒に出してください(プラス料金になります)
- ブランド保証: 高級ブランド(エルメスやシャネル等)の場合、社外で色を塗り替えると正規店での修理が受けられなくなる「改造」とみなされます。資産価値を保ちたい場合やリセールを考えておられるなら正規店へ相談をお願いいたします。

大切な服を、長く着るためにーファー(毛皮)編

摩擦と熱に気をつけてください
- スレて切れたり折れたりする
- 熱で縮んだりする
- 香水などが原因でシミになる
冬物のお洋服のデザインの一部としてファーを用いられことが好まれています。
衿や、フードや袖口、ポケット口の渕毛として、部分使いされていることが多いです。
その場合の多くが、ラビットの毛皮を使用しているのですが、やや耐久性が低いことがあります。
着用時には、摩擦によるスレや熱に、特に注意することが必要です。
特に袖口やポケット口の毛だと、着用時に触れることが多く切れたり折れたりしやすくなります。
それに熱にも弱く、暖房器具に近付きすぎると、毛が縮んでしまうこともあるので注意が必要です。
また、香水を使用される方は、衿にファーが使われている場合など、香水が直接付きますと、シミになり
においが浸み付き、艶を失くしたり、変色の原因となるので、直接かからない様に注意が必要です。
ヘアオイルやヘアカラーなどもシミとなった場合には、除去が難しくなります。
ホコリや汚れにも気をつけて
- ホコリを吸収しやすい
- 汚れが付いたら硬く絞ったタオルでふく
- 優しくブラッシング
- ドライヤーの使用は避ける
外出から帰った場合は、ファーを軽くたたいて、付着したホコリを落としましょう。
その際に、優しくブラッシングしてあげると、ホコリも落ちて毛並みも整います。
もし外出時に汚れが付いてしまったら、水をつけて硬く絞ったタオルで拭いて、
その後に乾いたタオルで水分をふきとるといいでしょう。
突然の雨などで濡れた場合にも、乾いたタオルなどで水分をふき取れば大丈夫です。
いずれの場合も、自然乾燥させてください。ドライヤーは熱による縮みの原因となるので
使用は避けてください。
もし汚れが気になる場合にはプロのクリーニングにお任せすることをお勧めします。
ファーをしまう時は
シーズを通して数回しか着用していない場合でも、ファーは見た目が汚れていなくても、
ホコリを吸っていることが多く、そのまま収納するのではなくブラッシングなど、自分で出来る
お手入れをすることをおすすめします。
どういった場所に来ていったのかも大切です。飲食時などは気付かないうちに汚れていることが多く
しまう前には汚れていないか点検することをおすすめします。
シーズン通して着る機会の多い、ダウンやコートに部分使いされている、取り外しの出来る
フードの渕毛や襟などは、シーズン後にファークリーニングされることをお勧めします。
また何年も洗ったことのない毛皮のコートなどは、虫食い被害などから防ぐためにも、
定期的にクリーニングでメンテナンスするのが、長く着る秘訣になります。

